第653章 直也食中毒

「もし奴らが、何かしらのやり方で自分たちの考えの一部を、君の頭の中に植えつけようとしていたとしたら……君に影響が出てもおかしくないよ」

「そういう影響って、特に眠っている時に表れやすいんだ。だから自分を疑う必要なんてない」

蓮は、真剣なまなざしで私を見つめていた。その落ち着いた声に宥められて、張り詰めていた心がすっと緩んでいくのを感じる。

由依は自分のことはそれなりに分かっているつもりだ。あの夢の中でも、一瞬だけ違和感を覚えた。ただ、その感覚はすぐに霧みたいに消えてしまった。

今になってあの夢を思い返すと、あれもきっと、あの人たちが私への影響をさらに強めようとして仕掛けてきた手段のひ...

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