第664章 違和感

しかし私も蓮も、ホテルでぼんやり待っている気にはなれなかった。時間の無駄だというのもあるし、これまでのいくつかの出来事をはっきりさせておきたかったからだ。

そこで、あの女に連絡を入れた。

けれど今回は、いくら待っても返事がない。電話をかけても、流れるのは「現在使われておりません」という無機質なアナウンスだけ。

「まさか本当にすっぽかされたんじゃない?完全に連絡取れないよ」

思わず焦りが込み上げてくる。

対照的に、蓮は妙に冷静だった。窓辺まで歩いていき下を一瞥すると、何かを確認したようにこちらへ戻ってくる。

「連絡は正午まで待とう。今はホテルから出ないほうがいい」

その言葉に、私...

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