第677章 故意の値上げ

しかし、母はそのことを知ってからというもの、ひどく心配しているようだった。朝食の間も、私と蓮の顔をちらちらと盗み見ては、何か言いたげな素振りをみせていた。

「お母さん、何か聞きたいことがあるなら、遠慮せずに聞いて」

私は持っていた箸を置いて言った。

「あなたたち、何か厄介なことに巻き込まれたんじゃないの?」

母はひどく遠回しな言い方をした。

その言葉に私は一瞬きょとんとした。厄介なことって一体何だろうと考えたが、母の視線とぶつかった瞬間、脳裏にピカッと閃くものがあった。

「もしかして、ネットのニュースを見たの?」

母はそれを聞いてコクリと頷き、ええ、と答えた。

「まさか、本当...

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