第682章 やっと名乗り合う

病室には私と直也だけが残された。

「直也、あのおばあさんから何か貰ったから、おばあちゃんだって言ったの?」

私は直也を見つめ、真剣な面持ちで尋ねた。

しかし直也は首を横に振り、幼い声で答えた。

「ママ、きっと寝ぼけてるんだよ。あのおばあちゃんが、本当のおばあちゃんだよ」

どうしてもその答えを受け入れることができなかった。あの人が私の母親だなんてあり得ない。私の母は確かに……。

そこまで考えた途端、再び頭に鋭い痛みが走った。

くそっ、どうしてこんなに痛むの。

「ママ、大丈夫?」

直也が心配そうに私を覗き込む。

私は考えるのをやめ、無理やり笑顔を作って直也を見た。

「ママは...

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