第713章 早く食べろ

由芽が弁当を提げて戻ってきたのを見て、思わず目を見張った。まさかご飯を持って戻ってくるなんて、想像もしなかった。

 最後に由芽は、私の片方の手錠だけを外してくれた。もう片方は相変わらず鉄格子に繋がれたままだ。

「早く食べちゃいなさい。食べ終わったら、ここで大人しく待ってて」

 弁当箱の中身をのぞくと、ご飯もおかずも少し固くなり始めている。どれくらい時間が経っているのか、見当もつかない。

 それでも食べるしかない。体力だけはどうしても温存しておかないと。

 苦労しながらも弁当をなんとか平らげると、由芽はまた無造作に弁当箱を外へ放り出した。

 廃工場の中は、周りを見回してもほとんど窓...

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