第73章

男の顔は、もう記憶の中のそれとは大きく異なっていた。

記憶の中の青く未熟だった顔立ちは、今ではすっかり成熟し、目鼻立ちは深く、全身から成熟した男の色香が漂っている。

私が蓮を見ていると、彼もまた私を値踏みするように見ていた。

「痩せたな」

ぽつりと呟かれたその一言に、なぜだか胸が締め付けられるような気がした。

私は笑顔を絞り出す。「あなたこそ、ずいぶんがっしりしたみたい」

蓮はふっと笑い、肯定も否定もしなかった。「入れよ。話があるんだろう?」

私は頷き、彼の部屋へと足を踏み入れた。

部屋全体が濃厚な男の匂いに満ちていて、鼻先には彼がシャワーを浴びたばかりのボディソープの香りが...

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