第84章

西田蓮の様子を目にし、私は首を傾げた。

彼と母さんは、これまでそれほど親しい関係だったわけでもない。それなのに、どうして突然、母を訪ねてきたのだろうか。

疑念が胸に広がる。今度、彼にしっかりと問い質さなければならない。

西田蓮は食事を終えた後も、しばらく母のそばに座って話し相手をしていた。

私はソファの後ろに立ち、こっそりと西田蓮に目配せを送った。二人きりで話がしたい、という合図だ。

西田蓮は立ち上がり、庭に出た私を追ってきた。

「何だ?」

「あなた、今まで毎年、母さんのところに来てたの? 何のために?」

西田蓮は小首をかしげる。

「そんな詰問するような口調はやめてくれ。俺...

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