第114章 捜査に協力する

山﨑蓮は、言葉を失った。

救急室の空気はさらに張りつめ、川原遥香のすすり泣きさえ、いつの間にか途切れていた。

どれほどの沈黙が流れたのか。先に口を開いたのは川原遥香だった。

「美桜……今、あの人が……子どものお父さんだって言った?」

声が震えている。

「あなたたち、いったい……どういう関係なの?」

谷口美桜はベッドの背に身体を預け、ゆっくり座り直すと、薄く笑った。

「私? あの男の――とことん運の悪い奥さん」

可能性としては頭にあった。だが、現実に突きつけられると、川原遥香は息をのんだ。

「前世で人でも殺して、悪いことをやり尽くしたから、今世であいつに嫁いだんだろうね。そう...

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