第119章 誰が俺は彼女を愛していないと言った?

下山柚奈がオフィスに入ると、山﨑蓮は窓際に立ち、外を眺めていた。

柚奈は早足で近づき、声を詰まらせる。

「蓮……通知、見たの。ねえ、何か勘違いしてない?」

山﨑蓮は振り向く。表情は読めない。

「何を勘違いだって?」

下山柚奈は唇を噛み、涙を瞳に溜めたまま首を振る。

「蓮、私のこと一番わかってるでしょ。私、帰国したばかりだよ? どうやって留置所に人を回して、美桜を痛めつけさせるの」

「警察にも呼ばれたけど、私、何も関係ない。本当に……」

「関係はある」

山﨑蓮の視線が、氷みたいに刺さる。

「手を回したのは井上友也だ。だが、金を出したのはお前だ」

「ち、違う!」

柚奈は必...

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