第120章 公の場で釈明する

谷口美桜は病院で数日静養しただけで退院した。

休むどころか、退院したその足で葉山賢人に連れられ、あるオフィスビルの内見に来ていた。

「郊外だから市街地からは少し遠いけど、そのぶん家賃は安い。内装も悪くない」

「いくつか見比べて、最後にここに絞ったんだ。気に入らなければ、また別のところも見よう」

葉山賢人は美桜の前へ回り込み、やけに眩しい日差しをそっと遮ってくれる。

「どう?」

「いいと思います」谷口美桜は真面目にうなずいた。「奥のラボもきれいに整ってる。機材さえ入れれば、すぐ使えそう」

そう言いかけたところで、南川萌香からメッセージが届いた。

【山﨑蓮のほうに追加の証拠がかな...

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