第125章 証拠は確かなのか?

山﨑恵が帰国したその足で向かったのは、山﨑蓮のオフィスだった。

バンッ!

分厚いファイルがデスクに叩きつけられる。恵の顔色は、見るからに悪い。

「突き止めた。下山柚奈はこの数年ずっと、樹に微量の毒を盛ってた。量が少ないうえに、樹は常用薬もあったから……検査でも医者が深く追わなかったんだと思う」

「でも、積み重なれば話は別よ。臓器の機能低下を早めるだけ。あの人、確かに体は弱かったけど……三年で死ぬほどじゃなかった。全部、あの下山柚奈のせい」

声が震え、喉の奥が詰まる。恵はそれ以上、言葉を継げなかった。

血のつながった身内だ。山﨑樹が、あまりにも報われない死に方をしたと知って、胸がえ...

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