第131章 適当にしよう

山﨑蓮が刑務所を出ると、空はどんよりと曇り、今にも雨が降り出しそうだった。

彼の姿を見つけた丸山虎太郎が小走りで駆け寄ってくる。

「山﨑社長、まずいことになりました」

「どうした」

胸の奥がざわつき、山﨑蓮は無意識に拳を握りしめる。

丸山虎太郎は一瞬ためらってから、口を開いた。

「谷口さんが研究室で倒れました。さっき病院に搬送されて……」

「……何だと?」

「ここ最近、無理が続いてたみたいです。徹夜が何日も続いて、前の体調もまだ戻りきってなくて……」声がだんだん小さくなる。「医者が入院して経過観察って。今も病院にいます」

山﨑蓮はその場に立ち尽くした。頭の中が、ぶうん、と鳴...

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