第133章 弁当

面会室の扉が閉まった。下山柚奈がどれだけ泣き叫んでも、二度と開くことはなかった。

ほとんど引きずられるようにして連れ戻される。

頭の中にあるのは、たったひとつ。

――終わった。全部、終わった。

大野家は、彼女が「大野の人間」ではないと知った。下山家は、誰ひとり助けに来ない。もう逃げ道はない。完全に詰んだ。

下山柚奈はベッドに腰を落としたまま、魂だけ抜かれたみたいに動けなかった。

どれくらい経ったのかも分からない。ふいに彼女は跳ね起き、扉へ突進すると、力任せに叩きつけた。

「電話させて! 山﨑蓮に電話するの!」

「大事な手がかりがあるって言う! 電話させて!」

山﨑蓮は、あの...

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