第150章 恋愛すべきだ

山﨑蓮のオフィスは、いつにも増して重苦しい空気に沈んでいた。

丸山虎太郎が書類を差し出す。

「山﨑社長。谷口社長が、私名義の全ての会社との取引を打ち切りました」

山﨑蓮は何も言わない。机上の書類にも目を向けなかった。

丸山虎太郎はしばらく様子をうかがってから、言葉を継ぐ。

「以前の取引先まで洗い出して……一社残らず、全部です。取引は拒否。さらに――私がこの先も安値で原料を流すなら、通報すると」

「安く原料を回してやって、通報だと?」

山﨑蓮は怒りで、乾いた笑いが漏れそうになる。

「あいつが欲しがってる原料なんて国内にそう多くない。輸入品は高くて買えないくせに、こっちの原料は要...

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