第219章 山本家のパーティー

谷口美桜は訳が分からないまま彼を見つめ、それから小さく首を振った。

小山海斗は、すでに立ち去った水原真奈の背中へ視線を送り、最後にふうっと息を吐く。

「山本家のファミリーパーティーって、毎年同じ場所で開かれるらしい。山本家の重要人物が全員集まるんだ」

「山本家の人間だけじゃなくて、重要な取引先も招待される。小山家も招待枠に入ってるし、俺も今日行く」

谷口美桜は目を丸くした。

山本由樹から聞いたのは、ただのパーティーだという話だったはずだ。

家族で食事をして、年上の小言を少し聞かされる程度――そんなものだと思っていたのに。

「ここ数年は西京市でやってたパーティーが、今年は雲海市。...

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