第220章 再会する

周囲は香水と宝飾のきらめきに満ちている。山本由樹は谷口美桜の腰に手を回したまま、すれ違う相手に時折、軽く会釈した。

ふいに、彼が尋ねる。

「緊張してる?」

美桜は横目で見た。

「私が、なんで緊張するの?」

由樹が笑う。

「だよな。お前、大抵の場はくぐってきてるし」

「大野家のあのデカい場で、平気で暴れるような人だぞ? うちの“ちっちゃいパーティー”くらいでどうこうなるかよ」

美桜は言葉を失った。

山本家の「ちっちゃい」パーティーは、どう控えめに見積もっても1、2百人はいる。しかも顔ぶれが、いわゆる上の世界の大物ばかりだ。

外でなら、会いたくても会えない連中が、今夜は当たり...

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