第224章 あなたの味方に立つ

山本渉はその日のうちに、大野文也へ連絡をつけた。

城東区のクラブ。

大野文也が扉を押し開けて入ってくる。口元には、貼りつけたような愛想笑い。

「山本社長。こんなに急に呼び出して、いったい何のご用件で?」

「大野社長はお若いのにやり手ですからね。こちらがお願いする立場ですよ」

山本凛太郎が息子に目をやると、山本渉はさっと湯呑みに茶を注いだ。

「親父が言ってました。大野家の“ちょっとした揉め事”だって、うちとは比べものにならないって。何かあるなら、やっぱり大野社長に頼るのが一番だと」

「それに……いずれ大野家は、あなたのものになる」

大野文也は返事をしない。ただ、父子二人を静かに...

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