第41章 心の中に彼女がいる

バーの中は薄暗く、妖しく揺れる照明に、煽るようなビート。空気には酒と香水の甘ったるい匂いが濃く溶けていた。

三浦剣太はすでに何杯か空けていて、隣の派手な美女二人と笑い合っていたが、険しい顔のまま入ってきた山﨑蓮を見つけると、すぐに手を振った。

「こっちだ、蓮! 早く来いよ」

隣の女をどかし、氷を入れたウイスキーをグラスに注いで差し出す。

「そのツラ、何だよ。谷口さんにでも怒らせられたか?」

山﨑蓮はグラスを受け取ろうともせず、脇の美女たちにも目をくれなかった。そのままテーブルのボトルをつかみ、口をつけて大きくあおる。

「で、何の話だ」

低く冷えた声だった。

三浦剣太は女たちに...

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