第50章 谷口美桜を除く

ヒルトンのレストラン。

「片づいたぞ」

三浦剣太がスマホをテーブルの脇へ放り投げた。「けどさ、お前今回やりすぎだろ。下山柚奈にあんな高いプレゼントって……本気で谷口美桜が嫉妬しないと思ってんの?」

山﨑蓮はソファに沈み、目の前の朝食を見つめたまま箸が進まない。

「向こうが要らないって言った」

三浦剣太はぱちぱちと瞬きをする。

「つまりさ、そのバングル、本当は奥さんにやるはずだったのが、結果的に義姉の腕に収まったってわけだ。いやぁ……お前、なかなかやるな」

「何言ってんだ」

山﨑蓮は睨みつける。それでも結局、コーヒーを手に取って一口含んだ。

「美桜は気にしない」

「気にしな...

ログインして続きを読む