第96章 ここまでだ

山﨑蓮は病院の廊下、その突き当たりの窓辺に立っていた。

スマホの画面が点いたままになっている。丸山虎太郎から届いた、公聴会の映像の切り抜き。

本当は開くつもりなんてなかった。葉山グループを潰すと決めた以上、こんなものを見る必要はない。

それでも指先が、勝手に滑った。

画面の中で、谷口美桜が壇上に立っている。背筋はまっすぐ、声は落ち着いていた。

「手柄を立てたいわけじゃありません。ただ、はっきりさせたいんです。これらの特許は、私のものです」

「以前、料金を取らず山﨑グループに使わせたのは、私がそうしたかったからです。今はもう、そうしたくない。だからといって、それが山﨑グループに攻撃...

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