第5章

 何時間も漕ぎ続けた気がした。

 嵐はまだ荒れ狂っていたが、こいつらはまるで百回もやってきたみたいに当たり前の顔でやり過ごしていた。

 やがて、ようやく――岸だ。荒涼とした岩場の海岸。

 灯りはない。人影もない。何もない。

「起きろ」傷のある顔の男が命じた。

 彼らは私を筏から引きずり出した。残っていた義足が、ぐしゃりと濡れた砂に沈む。

 よろけたが、抵抗はしなかった。

 抵抗なんてしない。やればやるほど、状況が悪くなるだけだ。

 彼らは私を浜の上へ引きずり上げ、廃倉庫へ向かって運んだ。

 中へ入ると、金属の椅子に放り投げられる。

 一人が私を――容赦なく殴った。

 左...

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