第6章

 私は病院で目を覚ました。

 白い天井。消毒液の匂い。

 右手には点滴。切断痕には新しい包帯が巻かれている。

 母さんはベッドの端に頭を乗せたまま眠っていた。父さんはソファに座り、スマホを手にしているのに画面は見ていない。リードは窓際に立ち、私に背を向けていた。

 身じろぎすると、母さんは弾かれたように目を開けた。

「レン」母さんが私の手を掴む。「起きたのね」

 父さんとリードが近寄ってくる。

「具合はどうだ?」父さんが聞いた。

「大丈夫」掠れた声で答える。「どれくらい寝てた?」

「十時間よ」母さんは言った。「お医者さんが、疲労と低体温と、それから新しい怪我が――」そこで言...

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