第23章 香り袋を送る

「そうだよ、結子。絶対山口夏美よ、あの子ずっとあなたのこと目の敵にして、いちいち突っかかってくるじゃない!」

「自分が偽物のお嬢様だってバレたからって、そこまで悪質になることないのに。まだあなたの評判を落とそうとしてるんだ」

「みんな知り合ってまだ間もないんだから、結子がみんなに好かれるのが怖いんでしょ。嫉妬よ、嫉妬」

「結子は本物のお嬢様なだけじゃなくて、心も優しいし。山口夏美は偽物のお嬢様な上に育ちも悪いし、性格も陰険。まさに貧すれば鈍するってやつね!」

これらを聞いて、中島結子は内心得意満面だった。山口夏美、あなたに私は倒せないわ!

しかし、世論がひっくり返って間もなく、...

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