第264章 みんなかっこいい

傍らの竹中萌香は不満げに唇を尖らせた。三水真司の先ほどの言葉は、彼女が他人の残り物の脚本を拾うしかないと言っているようなものだった。まだ母親ほどの深謀遠慮を持たない彼女は、感情がすぐに顔に出てしまう。せいぜい口に出すのを我慢するくらいしかできない。中澤絵梨花が三水真司を見送ってようやく、竹中萌香は不満を爆発させた。

「お母さん、あれどういうつもり? 今日、お母さんが投資を引き出してあげたのに、あんな言い方をするなんて。手のひらを返す気なの?」

中澤絵梨花は疲労の色を濃く浮かべ、眉間を揉んだ。投資家の前では、彼らを満足させるために無理にでも気を張っていなければならない。部外者が完全に去って...

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