第267章 チームに入れない

教室の中、北村由紀はニコニコしながら言った。

「山口夏美、今やあんたがこの学校で一番の注目の的よ。あの頃の情報工学科C4や前田謙信みたいにね」

山口夏美は外に視線を向けることすらなく、無表情のまま吐き捨てた。

「正直、うるさい」

岡本凜太郎がいつも仏頂面をしている理由が、今なら痛いほど分かる。もし彼が少しでも隙を見せれば、群がってくる美少女の数は山田祥生すら凌駕するだろう。

中島結子は、山口夏美を持て囃す周囲の声を耳にして、どす黒い嫉妬を募らせていた。果たして山口夏美は、自分よりそんなにも美しいのだろうか。否、断じて違う。彼女はただ『学校一の美人』という称号とゲームMVの恩恵を受け...

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