第282章 誰が待つもんか?

「いいわよ。今年のお年玉を全部つぎ込もうかな。二百万くらいあるはずだし」

山口拓海は驚いて尋ねた。

「マジかよ!? 俺のこれ、完全にボランティアだぜ?」

彼がこのアイデアを思いついたのは、北村由紀のおかげだった。あの日、北村由紀が子犬のきいろいを助け、その後一緒にきいろいの世話をする中で、彼女は「助けを必要としている野良犬や野良猫はまだまだたくさんいるはずなのに、私一人の力ではどうにもならなくて」とこぼしたのだ。

そこで山口拓海は、ネット上の心優しい人たちに呼びかけて野良動物を保護するサイトを立ち上げれば、より多くの動物を救えるのではないかと思い立った。彼自身、コンピューターサイエン...

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