第284章 飲酒運転

山口夏美は進み出て彼女を支え、声をかけた。

「伯母様、今はしっかりしてください。後で中村優子と中村雅子が出てきたら、伯母様が看病してあげなきゃいけないんですから」

 中村裕紀はハンカチで目元の涙を押し拭い、深呼吸をしてから言った。

「あなたの言う通りね。落ち着かなくちゃ」

 そう言って、彼女は山口夏美に付き添われるようにして入り口近くの椅子まで歩き、腰を下ろした。

 心を落ち着かせた後、中村裕紀は山口夏美に事情を話し始めた。中村優子たち姉妹の乗った車が大型トラックに衝突されたのだという。トラックの運転手は飲酒運転だったらしく、交差点で赤信号を無視してそのまま突っ込んできた。加害者の...

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