第298章 イメージキャラクター

山口夏美は少し考え込み、岡本凜太郎をちらりと見てから、ゆっくりと口を開いた。

「そうね、少しだけ寂しかったかも」

その答えを聞いて、岡本凜太郎の表情はいくぶん和らいだ。その後、数人でそれぞれ記念撮影をした。山口夏美は彼らの卒業を祝って、食事をご馳走した。個室の中で、山口夏美はグラスを掲げて言った。

「皆さんの輝かしい前途と、夢の実現に乾杯です。今日は私がご馳走しますから、絶対に財布を出さないでくださいね」

そう言いながら、警告するような視線を特に岡本凜太郎へとチクチクと向けた。この男は隙あらば真っ先に会計を済ませようとするが、彼女だってそんなはした金に困ってはいないのだ。

卒業式の...

ログインして続きを読む