第307章 デビュー、美貌で圧倒

 ほどなくして、玉地慧子がメイクアップアーティストを連れて戻ってきた。その傍らには、五明温樹の姿もある。彼がメイクルームに足を踏み入れた途端、室内にいた全員が愛想よく挨拶の声を上げた。

「五明さん、おはようございます!」

「五明さん、もう休暇は終わったんですか?」

 ……

 五明温樹は気だるげに片手を挙げて応えると、山口夏美のそばへ歩み寄り、口を開いた。

「俺が新しく担当する新人——山口夏美だ。今後ともよろしく頼む」

「いやあ、さすが五明さん、お目が高い。この子が部屋に入ってきた瞬間から、ただ者じゃないって思ってましたよ」

「本当ですね。すごく美人だし、一度見たら忘れられないオ...

ログインして続きを読む