第321章 見習い脚本家

立て込んでいた仕事が一段落した頃、五明温樹は次回作について切り出した。

「夏美、次に出演するドラマの構想は固まったか?もうあまり時間が残されていないんだ。アンバサダー契約が満了する前に放送を間に合わせる必要があるし、それなりの成績も求められる。少なくともプチヒットは必須だ。さもないと、Elieは間違いなくアンバサダー契約を打ち切ってくる」

「ええ」

山口夏美は思案げに言葉を紡ぐ。

「一つアイデアはあるの。でも、少し冒険になるわね」

五明温樹は頷いて先を促した。

「まずは聞かせてくれ。俺の方でも、大物脚本家の角家美緒に接触できるよう手は尽くしてみる。時代劇ロマンスの第一人者で、ここ...

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