第57章 写真を更新する

一日中忙しく働き、夜に店を閉めて棚卸しをすると、今日の売上がまる一ヶ月分を超えていることに気づいた。

黒田さんは帳簿を見て、笑いが止まらない様子だ。

「今日は皆さんお疲れ様でした。明日はここまで人は来ないでしょうけど、開店から三日間、なんとか頑張りましょう」

「はい、オーナー!」黒田さんも平松も気合十分だ。疲れたけれど、手にしたお金はその苦労に見合うものだった。それだけで彼女たちは満足だった。

「しばらくしてもまだ忙しくて手が回らないようなら、黒田さん、忘れずに人手を増やすよう言ってくださいね」

自分のスイーツへの夢がこれからも続くのだと思うと、黒田さんの心は幸福感で満たされ、...

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