第77章 リハーサル

翌日、スヌーカーサークルのメンバーが舞台裏へやって来ると、自分たちの道具がすべて壊されているのを発見した。昨日まで整然と並べられていた小道具が、今やゴミの山と化しているのを見て、北村由紀は涙ぐんだ。「これじゃ使えないわ、どうしよう? 今夜が本番なのに、今からどこで代わりの道具を探せばいいのよ!」

誰かが怒りを抑えきれず、吐き捨てるように言った。「誰がやったか分かったら、ただじゃおかねえ!」

山口夏美が衣装を持って舞台裏に現れると、その惨状を見て冷たい声で言った。「私たちのパフォーマンスがうまくいかないことを、一番望んでいるのは誰かしら?」

「ダンス部の奴らに決まってる! クソッ、...

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