第111章 彼女はまだ病気で、無理はきかない

牧野達也がやって来て、江森美鈴に追加で点滴をつないだ。胃腸の状態も確認し、診断は長引く胃の炎症。胃が食べ物を受けつけにくくなっているため、一度にたくさん食べさせず、少しずつ時間をかけて食事に慣らしていくのがいいと言う。

点滴が終わる頃には、もう深夜だった。牧野達也は帰っていった。

二宮慎矢は、江森美鈴が目を閉じたままなのを見て、眠ったのだと思った。

加藤が一度様子を見に来ていた。白崎亮介の件らしいが、江森美鈴が部屋にいるため、はっきりとは口にしなかった。

二宮慎矢は彼女に布団をかけ直し、立ち上がると加藤を書斎へ呼んだ。

書斎の扉が閉まる。

部屋で寝たふりをしていた江森美鈴はベッド...

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