第123章 新谷理子が江森美鈴にひざまずく

江森美鈴はそのまま意識を手放した。落ちる直前、誰かに抱き上げられた感覚だけが残る。

次に目を開けたとき、彼女はベッドの上にいた。枕元のほうから男の声がする。

「以前から胃の調子を崩していたところに、痛み止めを必要以上に飲んだことで、胃の粘膜がかなり傷んでいます。幸い、胃に穴が開くような状態にはなっていません」

まぶたが鉛みたいに重い。必死に持ち上げると、病室だった。点いているのはベッドサイドの灯りだけ。

カルテを手にした男性医師が説明していて、二宮慎矢はベッド脇に座ったまま険しい顔をしている。美鈴が目覚めたのを見て、彼の表情がわずかにほどけ、安堵の息を吐いた。

医師が美鈴を見下ろす...

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