第145章 江森美鈴が白崎亮介に遭遇する

江森美鈴は寝返りを打っても打っても眠れなかった。布団を頭までかぶってしばらくスマホをいじってみたものの、眠気は欠片も湧いてこない。

二宮慎矢に電話して、今夜帰ってくるのか聞きたい。けれど、向こうの仕事の邪魔になったら――そう思うと指が止まった。

北城の雪は気まぐれだ。昨日も今日の午前中も雲ひとつない晴天だったのに、午後になると空が急に鈍色へ沈み、夕方にはもう粉雪が舞い始めた。

美鈴は布団から顔を出し、真っ暗な窓の外を見た。どこかで、氷雪の重みに耐えかねた枝が折れたのだろう。「ギシッ」と嫌な音がした。

足の裏がやけに冷たい。室温は高めに設定してあるのに、何時間寝ても足先だけが温まらない...

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