第210章 四人、目と目でにらみ合う

江森美鈴はさっさと立ち上がると、リビングの反対側のソファへ移り、二宮慎矢に背を向けた。

スマホを取り出した瞬間、宮沢和也から着信が入る。

「風邪薬、持ってきてないだろ。届けに来た」

美鈴はすぐさま立ち上がり、玄関へ向かいながら言った。

「どこにいるんですか」

「今着いた。もう入るところ」

背後で二宮慎矢が立ち上がって追ってくる。声が低く沈む。

「美鈴、どこへ行く」

美鈴は返事をせず、そのまま外へ出た。宮沢和也がどうしてここを知っているのか分からない。彼は今までここへ来たことがないはずだ。

玄関を出ると、門の外に停まっている車が目に入った。宮沢和也の車だ。

胸がひゅっと縮む...

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