第32章 新谷理子、お前の生き様は本当に情けない

光が差し込んだ瞬間、江森美鈴は眉をひそめ、わずかに身じろぎした。

全身を生きたまま轢き潰されたみたいだ。身体の隅から隅まで、バラバラにほどけるような痛みが走っている。

必死に目を開ける。隣のベッドには誰もいない。けれど、まだ微かな体温だけが残っていた。

テーブルの上で携帯が鳴った。美鈴の携帯だ。思わず目を瞬く。この数日、二宮慎矢がずっと取り上げていたはずなのに。

メッセージが一件届く。美鈴は指先で開き、内容を見た途端、頭の奥が一気に冴えた。

『美鈴、ママを助けて!』

顔から血の気が引く。震える手で折り返すが、繋がらない。

江森浅子の番号にかけ直しても、やはり繋がらなかった。

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