第33章 江森美鈴が警察に通報し、二宮慎矢を告発する

白崎亮介は外来の診察中だったが、電話を受けるなり白衣のまま駆け下りてきた。

ストレッチャーの上で意識を失っている江森美鈴を見た瞬間、彼の表情がすっと沈む。視線はそのまま警備員へ。

「ありがとうございます。彼女は友人ですので、あとは私が。お仕事に戻ってください」

警備員が去ると、亮介を呼びに来た医師が、好奇心を隠しきれない顔でエレベーターに乗り込んできた。にやにや笑いながら言う。

「亮介さぁ、俺の患者が急に『下まで来て』なんて電話してこなきゃ、お前、彼女を助けて一気に距離を縮めるチャンスなんて、なかっただろ? 今度メシ奢れよな」

白崎亮介はストレッチャーを押して足早にエレベーターを出...

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