第99章 この免許はどうやって取ったんだ

江森美鈴はここ数日、いっさい外へ出ず、別荘にこもって病院の手描きスケッチを仕上げていた。

白崎亮介は昼になると必ずいったん戻ってくる。彼女と慌ただしく昼食をかき込み、また車で病院へ向かうのだ。

往復で一時間以上かかる。美鈴は「そんなふうに行ったり来たりしなくていい」と言うのに、彼は「わかった」と返事をして、翌日の昼も結局いつも通り帰ってくる。

二宮慎矢はそれきり姿を見せなかった。誰かを寄こして探させる様子もない。すべてが、いつもの静けさに戻った。

――あの日は本当に酔っていただけで、酔いが醒めたら自分が彼女に会ったことすら覚えていないのかもしれない。

そう思うと、胸の奥で固く結んで...

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