第100章:話せるように

ブライオニー視点

「本当にカート、必要?」ローワンが指さした車両を見やり、わたしは手ぶりで示した。「歩けばいいじゃない。歩ける距離なのに燃料の無駄にしか思えないわ」

「歩いてエネルギーを燃やすくらいなら、その分を訓練に回したほうがいいだろ」ローワンは眉をつり上げた。「それに、ここの道は君が思ってるよりずっと面白い」

彼はエンジンをかけ、曲がりくねった山道へと車を乗り入れた。のどかな十分のドライブになるはずが、気づけばローワンの個人ラリーコースだ。ガタガタの悪路に鋭いカーブ、横転しかける場面までおまけについてくる。後部ではアリアがまるでジェットコースターみたいに歓声を上げていた。

訓練...

ログインして続きを読む