第11章:感謝する価値がある

ブライオニー視点

レイラの部屋は、まるでハリケーンが服屋を吹き飛ばしたあとのようだった。ドレスに化粧品、アクセサリーがあちこちに散らばり、その中心で彼女はスタイリングの竜巻みたいに動き回っていた。

「これはどう?」

彼女は深い青のドレスを持ち上げた。

「あなたの瞳がすごく映えるわ」

「私、あんまりドレスって柄じゃないんだけど……」

私は少しだけ後ずさった。

「お願い、ここは私を信じて」

彼女は絶対に引き下がる気がなかった。

「今夜は特別なの。ちゃんとそれらしく見えなきゃ」

彼女のクローゼットの半分を試着したんじゃないかと思うころ、ようやく彼女はあの青いドレ...

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