第166話あなたが強いって知ってる

ブリオニー視点

「どうして彼女は目を覚まさないんだ? もう二日も経ってる!」デレクは病室の中を行ったり来たりし、その足取りは一歩ごとに重くなっていた。

ダイアナはため息をつきながらも、医療者としての落ち着いた口調を崩さなかった。「どうかお掛けください、殿下。そんなに不安定でいては、新しく結ばれた絆を通してその動揺が彼女にも伝わってしまいます」

「落ち着いていろっていうのか?」デレクは足を止め、じっと横たわるアリアを指さした。「彼女がこんな目に遭うべきじゃなかった。もっと早く気づいていれば――」

「いったい何に気づけたというのです?」ダイアナが遮る。「センチネルの刻印と番の絆が衝...

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