第180章:でもそんなことはどうでもいい!

ベンジャミン視点

「魔法だって?」俺はその場でぴたりと足を止めた。

ブライオニーは振り返り、その瞳の奥に複雑な色をよぎらせた。「前に話した血筋のこと、覚えてる? アルファ・キングのネイサンは私の叔父なの。つまり私はデレクのいとこってことになる」

彼女はひとつ息を吸い、声音を引き締めた。「王家の娘は、生まれつき普通とは違うって彼が言ってた。心を読める者もいれば、元素を操れる者もいる。そして伝説では、複数の力を持つ者が現れるって」

俺は彼女を見つめた。「それって、まさか……」

「ネイサンは、私がその存在だと思ってる」彼女の声は、ささやきに近いほど低くなった。「あの物置部屋で、ほかの誰だっ...

ログインして続きを読む