第22章:なぜ誰にも言わなかったの?

ブライオニー視点

ほんの一瞬、逃げ出したいと思った。けれど、わたしの狼はそんなことをしても無駄だとわかっていた。もう囲まれている。走ったところで、事態が悪くなるだけだ。

わたしは狼の姿のままでいた。銀青色の毛並みが火の光を受けて揺れる。ノアの問い――「おまえの狼が目覚めたのはいつだ?」――が、答えを迫るようにわたしたちのあいだに重く垂れこめていた。

*あんたたちが変身を祝ってた夜よ*

わたしはついに、精神感応でマクスウェルにそう伝えた。*みんなが帰ったあとで*

マクスウェルは表情を慎重に消したまま、その答えをみんなに伝えた。

「彼女は、俺たちの変身祝いの夜に目覚めたと言ってる」...

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