第56話お前はただの戦士じゃなかった

ブライオニー視点

クロエはようやく、あのパトロールの件について黙った。だが、だからといって何かが良くなるわけではない。トーマスはずっと「ついてこい」と励まし続けて、確かに彼女の愚痴は止んだものの、時間が経つにつれて歩く速度はみるみる落ちていった。結局トーマスは、こちらの担当区域を早めに引き継いでもらうしかなく、別のパトロール班に連絡を入れた。

腹が立って仕方なかった。重要な警備任務が、まるでデートの口実みたいに扱われたせいで、誰かが本当に大怪我をしていたかもしれないのに。

パトロールが終わると、私は急いで家に戻ってさっとシャワーを浴び、そのまま学校へ向かった。正面の階段に着くと、ノアが...

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