第94話絶対悪夢

ブライオニー視点

アルファ王ネイサンとルナ王妃セレナは、数分後に私たちの待機場所へ姿を現した。ネイサンは濃紺の、光の加減によっては黒にも見えるスーツを着ており、胸元には銀の王家の紋章が留められている。セレナはその隣を、銀白のドレスをまとって滑るように歩いた。動くたび、水面のさざ波のように布が揺れ、散りばめられた小さな結晶が光を受けてきらめく。まとめ上げた髪には、ルナ王妃であることを示す繊細な銀のティアラが載っていた。

「みんな、準備はいいか?」ネイサンが言い、視線で私たちを一巡させた。

私たちはうなずき、彼の合図で衛兵長が扉を開けるよう命じた。隊列を組んで入場すると同時に、会場には案内...

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