第95章:どうしてそんなに簡単に彼の好意を得たの?

ブライオニー視点

「あの子、本気でまつげをぱちぱちさせればデレクが自分になびくと思ってるの?」ステラが拒絶されてもなお気位の高いまま足早に去っていくのを見ながら、わたしはネイサンにそっとささやいた。

「ケアンズ家のような一族にとっては、月の女神の祝福より政略結婚のほうが大事なんだ」ネイサンが説明する。「王家とのつながりを、権力への足がかりとしか見ていない」彼はそこでいったん言葉を切った。「セレナと出会ったのは、デレクがローワンを見つけたよりずっと後だった。あとは三人目の伴侶を待つだけだ」

ローワンのことを語るネイサンの口ぶりには、わたしは感心させられた。多くのアルファなら、自分の...

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