第96話明日の朝話題はキミだ

ブライオニー視点

「お時間をいただき、ありがとうございました、長老」わたしは礼儀正しくそう言い、ローワンとともに踵を返した。相手がどんな顔をしているかなんて、わざわざ確かめる気にもならなかった。

大広間に戻ると、デレクが紫色の髪の女に捕まっているのが目に入った。その顔には、いかにも「助けてくれ」と叫んでいるような、張りついた丁寧な笑みが浮かんでいた。あの詮索好きの長老の相手をしたせいで、もう愛想よく振る舞う気力は残っていない。わたしはローワンの腕を放し、まっすぐ二人のもとへ歩いていった。

「ダンスの時間は終わりよ」わたしは二人の間にすっと割って入りながら言った。「王子殿下が...

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