第178章

「曾孫が二人、曾孫娘が一人ですよ」

高橋元が上機嫌で言葉を継ぐ。

「ほう、悪くないじゃないか。見ろよ、おまえの産んだこのガキ、本人よりよっぽど出来がいいぞ」

弘毅は長年海外暮らしのせいか、口調は相変わらず大雑把だ。

「そりゃそうですよ。誰の血が入ってると思ってるんですか」

高橋元が得意げに胸を張る。

「兄貴、今夜の食事で曾外孫たちと顔を合わせるんだ。なんのリアクションもなかったら、俺、許さないからな」

国夫の目尻には、隠しきれない喜色が滲んでいた。

このあいだ戦友の追悼式に出たついでに、何人かの戦友の家を回っていた。大兄の帰国の話を耳にして、わざわざQ市まで出迎えに来たのだ。...

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