第217章

 二人を眺めていると、妙なくらいお似合いに見えてしまう。むしろ邪魔者の不倫相手は、こっちだ。

「それでは、これより考課のルールを説明する。時間は砂時計で計る。制限時間内に、どちらか一方が場外へ出るか、もしくは動けないほどに押さえ込まれた場合、その者を失格とする」

 教官が名簿を手に取る。

「最初に出場する二人は――」

 名前を目にした瞬間、教官はわずかに言葉を切った。張りつめた空気のなか、再び声を発する。

「速水理露、水原蛍」

 教官は少なからず驚いていた。新人の水原蛍が、よりにもよって速水理露との対戦に回されている。しかも一番手だ。

 驚いているのは教官だけではない。ざわり、...

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